5月の連休に差し掛かろうとした頃。
僕が所属している、建築組合からのご依頼。
まず太子堂というのは、ご存知であろう聖德太子をお祀りしているお堂です。
大工にとっては神様…というか守護神?レベルの存在で、
今で言うコンサルとかメンターな役割を担っていたと解釈しています。的を外してたらごめんなさい。
そんなわけで、屋根の雨漏りがヒドく、みな口を揃えて
「これでは、いけませんね?」となり、吟味する事に。
↓軒先を見ると…
木は朽ちて、瓦はもはや落ちる寸前…
あぁもう、だめだぁ…おしまいだぁ…
そんな訳にはいきません。とにかく現状を把握するため、ベテラン瓦屋さんと屋根に登ります。
一刻を争う事態に気付き、すぐさま(なんやかんやで)GOサイン
※予算オーバーにも関わらず追加予算の決断をしてくださった組合長、並びに会計の方、解体工事に協力してくれた、
㈱レウス https://katsu-koumuten.com/ の皆様、
感謝しておりますm(_ _)m
↓さっそく材料の加工、取り付け後、瓦屋さんにバトンを渡す…はい、直りました。
ベテランの職人さんて、ほんとスゴイと思います。この案件、間違いなく瓦屋さんが主役ですから、僕としては数々の助言を頂戴しながら、かなり勉強になりました(^^)
もちろん屋根のてっぺんも、しっかりと直しました。
瓦の施工がとても美しく、写真をあげるとキリがないのでこのへんで…
追記:瓦の下葺きは昔ながらの木羽板だったので、致命傷は避けられたんだと思います。今回の修繕に関しても、施工性に優れたミシン木羽を併用して頂き、職人としての美学を感じました。